2007年08月19日

「ゆとり教育」が奪う”ゆとりある学校”の楽しみ 2002(H14)年6月 週刊PB誌

・行事の廃止に子どもの嘆き

「工夫がなさすぎる。学校のやっていることは、月給泥棒です!」
 開口一番、教育評論家の阿部進センセがこう怒る。怒りの原因は、週5日制のあおりで、学校の行事が次々となくなっていること。土曜が休みになった分、授業時間を確保しようと学校側が、修学旅行や文化祭などの中止に走っているのだ。


 9.jpg「今は授業時数がどんどん少なくなっているんです。授業時間を確保するには、行事を見直して 絞り込んでいく以外にありません。それで昨年から文化祭を廃止することにしました」(大阪府貝塚市立第二中)


 しかし、こうした学校側の対応に子どもたちからは大ブーイングがあがっている。
 「土曜が休みになって喜んでいたけど、なんか気持ちが変わってきた。だって、6年の修学旅行がなくなって楽しみが減っちゃった。修学旅行、行きたいよ〜。茨城県から出たことないんだもん」 (今年から修学旅行がなくなった水戸市立千波小4年の女子生徒)
 「ムカつく。姉から修学旅行は面白いと聞いてたから。ポクも行きたかった。クスン」(同4年の男子生徒)


 現場の教師もこう首を傾げる。
「週5日制になって、休みが増えたと喜んでいる生徒がそれほどいるわけでもない。どちらかというと、学校がなくてつまらない、という子どものほうが多いです」(都内の公立小教師・28歳)
 そのうえ、行事がどんどんなくなっていっては、学校はさらに退屈になってしまう。前出の千波小に子どもを通わせる母親が、こう皮肉るのも無理はない。
「週5日制になって急に宿題が増えたんです。(6時間目もできて)平日の帰宅も遅くなり、かえって子どもの生活にゆとりがなくなりました。週5日制は、子どもにゆとりを与えるというのが名目だけど、むしろ、ゆとりが増えたのは先生のほうじゃないんですか?」

 前出の阿部氏がさらにこう叱る。「行事というのはテストもないし、成績の評価の対象にもならないものなんです。いわば、子どもにとっては学校生活の中で、制約の少ない楽しいもの。それを奪うなんて、教師たちはとんでもないことをやっているんですよ」

 土曜日はもともと半ドン。全日に換算すれば減った授業日はせいぜい年間10日間くらいのものだ。「その10日間をどういう形でカリキュラムに組み込むか、学校はその創意工夫を真剣にやるべきです」(阿部氏)


 そのとおり。単純な数字合わせで、予どもたちから修学旅行での枕投げごっこの楽しみを奪わないでくれ!
posted by 奈良県PTA at 21:00| 教育問題切り抜きBOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。