2007年08月19日

授業時間確保に学校は四苦八苦  2002(H14)年5月27日 読売新聞

 ・遠足中止や夏休み短縮



 完全学校週5日制が4月にスタートし、各地の公立小中学校、高校が校内の行事や長期休暇を減らすなど、授業時間の確保に苦心している。
読売新聞社が今年度、継続的に現場報告などを依頼している全国282の「定点観測校」への アンケート結果から、そんな実態が浮かぴ上がった。


 アンケートは、5日制や学習内容を大幅に減らした新学習指導要領の影響などを探るため定期的に行うもので、243校から回答があった。
それによると、授業時間確保のため、「行事や儀式を減らした」学校は全体の53%に上った。
「平日の授業時間数を増やした」とした学校も45%あった。
 学校行事も、絞り込む傾向が目立った。宮城県の石巻市立石巻小学校では、4年生以上の春の遠足を今年からカット。高学年は臨海学校や修学旅行などがあり、遠足は低学年だけにしたという。
水戸市立千波小でも、「準備や打ち合わせにも授業時間がとられる」として、6年生の修学旅行を今年からとりやめた。
 文化祭やマラソン大会、1年の宿泊学習をなくした大阪府の貝塚市立第2中の担当者は、「行事を見直さないと、どうしても授業時間数が確保できない」と話す。
川崎市立井田中でも、弁論大会や百人一首大会などの行事を授業に組み入れるなど工夫を重ねている。
 定期試験を見直して授業時間を確保する学校も。
鳥取市立湖東中は期末試験を3日から2日に減らし、1学期の中間試験を廃止。群馬県勢多郡の東村立東中でも、中間試験は1、2学期とも取りやめた。
 長期休暇を削った学校も少なくない。岩手県立盛岡第4高校は、平日の授業時間を延ばした上、夏、冬の休みを計10日間短縮。
和歌山県立向陽高校も、春、春、冬の休みを、1年生で計11日間、2、3年生で計10日間削減する。
 長野県の飯田市立千栄小でも、1月下旬から2月に4、5日間あった「寒中休業」を廃止、今年度は「土、日を含め3日間ほどの休みに短縮する」という。
 富山市立奥田小は「学力低下への保護者の不安に応えるため」と、夏休み中は週に1度、児童を登校させ、生活指導などを行う予定だ。

5日制実施で削減された行事などの事例

水戸市立千波小
6年の修学旅行を中止する。準備などに約10時間の授業時間を費やしていたが、5日制では時間確保が難しい

富山市立奥田小
高学年の遠足をなくす。宿泊学習と体験的に似ているし、近場の観光地なら家庭でも出かけられるから

松山市立番町小
毎学期ごとにやっていた年3回の遠足を2回に減らす。マラソン大会もやめた

岩手県立盛岡第4高
夏、冬休みを計10日間短縮した。土曜の授業時間を補うため。平日の授業時間も増やした

広島・福山市立鳳中
夏休み中の8月末、数日間にわたり、1、2時間の授業を行う予定。特に3年生の学カアップのため

posted by 奈良県PTA at 10:40| 教育問題切り抜きBOOK | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。